2011年05月08日

『星を追う子ども』から「喪失」を知る

秒速5センチメートルから約4年、待望の最新作『星を追う子ども』を観て来ました。
新海誠監督の作品は主に「日常」を描くものが多かった為、今回は特報・予告編が公開された時点で「おやっ」と感じた方々も多かったはず。
新海流ファンタジー(?)とはどういうものなのか、本当に楽しみにしながら劇場公開を待ってました。

冒頭はいかにも日本的な風景・家屋等が登場する監督らしい演出。細部まで計算された映像美に圧倒されるばかり。
「雲の向こう、約束の場所」ではあまりにも背景が美しくて、良い意味で情報量が多かった感がありましたが、今回は「秒速5センチメートル」と同様バランスの取れた演出と言えばいいのでしょうか。

そして注目したいのはキャラクターの動き。
「秒速〜」では監督が「自分には経験が少ないから背景(演出)で挑む」と言われてましたが、今回はアクションにかなり気合が入ってました。
それもそのはず、今回の作品の製作が「雲の向こう〜」等とは違うスタジオ体制。
経験を積んだスタッフも集まり、「長編アニメ映画」としての見応えバチグンです!
と、偉そうな事を言ってごめんなさい(笑)。

「喪失」がテーマになっていますが、誰しも生きている限り経験するもの。
受け入れるか受け入れないか、人によっても状況によってもそれぞれ。
地下世界アガルタに何を望むのか、アスナ、モリサキ、シンの3人の立場から「喪失」の先が見えてきます。
一見難しそうなテーマでありながらスッと受け入れられるストーリーが良く、そして深い感動を呼んできます。
自分自身も学生時代に大切な人を失いましたから(この度の震災でも)、その時の心にポッカリ穴の空いた感じは痛いほど分かります。
それでも時間だけは進行していく、この難しい疑問に「星を追う子ども」からヒントが得られるでしょう。
タイトルそのものにも意味があるので劇場でご覧下さい。

新海誠監督の世界観がまた広がりました。
「星追い」はかなり変化球な作品に感じるかもしれませんが、むしろ今までの作品が変化球だったのかもしれません。
監督自身「自分も一番見たかったアニメ」と言っておられる事からも、今回の作品から得られるものは多いはずです。
ここまで綺麗な終わり方をする映画も久しぶりな気がします。
1回では勿体ないのであと数回観に行くつもりです。新たな発見があると思いますので、また追記したいと思います。※Twitterでも備忘録的に呟いてます

星を追う子ども
 

posted by ビター at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 新海誠
この記事へのコメント
素晴らしい作品でしたね
土曜日で感激して
日曜日も観て非売品の
ポスターまで戴きました
ジブリのぱくり?
そんなのくそくらえだ!
Posted by ゆう at 2011年05月09日 23:24
>>ゆうさん

何回でも観に行きたいですね。
私もポスター頂きました。

仮にジブリが全く同じテーマで製作したとしても別物になっていたと思いますね。
アニメに対する動機が違うので、興行収入を狙ったものになっていたでしょう。
全盛期は「紅の豚」あたりで止まってる気がします。

私自身、新海誠氏の「アニメ製作の位置づけ」に魅了されているんだと思います。
Posted by ビター at 2011年05月12日 23:27
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