2014年09月01日

STAND BY ME ドラえもん

「ドラ泣き」と「3DCG」を前面に出した夏の映画ドラえもん、これはどちらかと言えばドラえもんで育った元子供が楽しめる大人向け映画である。
勿論、お子様も楽しめる内容にはなっているが原作にかなり忠実な為、ターゲットはやはり子供経験者と言って良い。
「のび太の結婚前夜」や「雪山のロマンス」など、名作の数々を再編集して1つのお話にしてみようという1歩間違えれば大コケしそうな企画をしっかり成功させるあたりプロダクションのチカラは凄い。
それも海外勢に押され気味な3D映画に挑戦してこの出来ばえ、よく頑張った!と違う涙が出てしまう。
ただ、やはりピクサーやドリームワークス等と比べてしまうと見劣りするため、あくまでもドラ映画として観るのが良いだろう。
それこそ題材がドラえもん以外だったら大コケしていたに違いない。それだけドラえもんは不変的なキャラクターであり、子供から大人まで知らない人はまず居ない本当に大切なキャラクターなんだなと思う。

ドラえもん

ただ、数々の名作に思い入れのあるファンの皆様にはちょっと山場が多過ぎて、上映時間が長く感じるのではないだろうか。
お馴染みのキャラクターが3Dで動く姿はワクワクするし、お約束の笑いも外していないし、原作で一番重要な涙腺崩壊セリフも声優さんがしっかり表現してくれている。
それだけに次はこの話か、次はこれか、次は(略)…えっ、ここであのエピソードが入るの?そして次は、みたいな感じで、何度も泣き笑いを繰り返す為、「(まだ終わりじゃないんだ)」と映画には御法度なセリフを自分が喋ってしまいそうな衝動に駆られる。
お子様はそんなこと(ピクサーとの違いも)気にしないだろうが、色んな映画を観て目が肥えてしまった大人の感性とは少々残酷なものである。
映画ドラえもんはもっと純粋な気持ちで、子供心に戻って観なければならない。
それこそ「つまんない」となれば大人失格だと思う。
漫画全巻読み返して、もう一度観に行くつもりでいる。

蛇足、「未来を変えろ」というのは二重の意味があること、全カット3Dと思いきや実は…というところも面白みの一つであるから目を凝らして観てみよう。
posted by ビター at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん
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