2016年12月10日

HYBRID W-ZERO3は電気羊の夢を見るか(最終章)

※タイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のパロディで内容とは特に(全く)関係ありません

最初にこのタイトルで記事を書いたのが6年前、つまりHYBRID W-ZERO3(WS027SH)こと灰鰤さんが発売された年のことである。
付属するW-SIMのRX430AL、専用プランの新ウィルコム定額プランG。この組み合わせ=灰鰤さんなのだ。
誤って新ウィルコム定額プランGを解約してしまう大失態からの大逆転劇(?)は過去ログを参照されたし。
しかし、今回はまるで正反対のお話で、キャリア側からサービス終了に伴う強制解約のお話である。

えー、ちょっと何を言っているのか分からないですね。このままPHSを契約し続けたら自動的に解約するだって?
更に「(今よりも料金が跳ね上がる)スマホプランに移行をおすすめします」だって?
そこは本来「PHS使い放題プランは継続しますが、docomo3Gは使えなくなります」となるのがPHSユーザーへの最低限の延命措置だろう。
3Gはともかく、なぜPHSまで使えなくする必要があるのだろうか。それに伴い、当然ながら電話番号もメールアドレスも契約期間も消滅してしまう。

ちなみに「新ウィルコム定額プランG」とは、
・基本料金1450円のみでPHSパケット(理論値400kbps)が使い放題
・docomo3G(最大7.2Mbps)が最大5250円で使い放題(速度制限無しの容量無制限)使わなかった月は0円
※1.後に出たSoftbank3G版のプランGSは1か月500万パケット(約0.6GB)で制限が掛かるまるで使い物にならない代物だった。※2.値段は旧表記です
というもの。
現在これよりも安い料金プランで色んなところからサービスが提供されているが、速度制限や条件が多過ぎて、結局のところ無条件で使い放題のプランGに勝るものは無かった(と個人的には感じている)。
で、この料金プランを使い続ければ問答無用で強制解約されるのである。

スマートフォンが当たり前のこのご時世、未だに6年前のPHS端末を使っていること自体がおかしな話だとはよく分かっている(正確にはHYBRID W-ZERO3も「スマートフォン」だけど)。
未だに頑なに古い「新ウィルコム定額プランG」を契約し続ける厄介なオタクユーザーだとも認識している。
もっとも、今回の旧WILLCOMの事例に限らず、docomoも2012年にmovaサービスを終了しているし、2008年にはPHSサービスも終了している。
その時代に合わせて古い規格・サービスが終了していき、その都度ユーザーも新しいサービスに移行、利用して業界が回転していくのが至極当然のことである。
蓄音機をサポートし続けろ!なんてメーカーに怒鳴り込む人など居ない。
旧車とか古いフィルムカメラとかを愛用し続けるのは趣味の世界であり、それは新車や最新のデジカメを維持するよりもお金が掛かることぐらい本人も十分理解して楽しんでいるのものなのだ。PHSを使い続けることも言わば趣味の世界なのだ。

ただ、今回は訳が違う。こんな救いの無い施策では遠巻きに「PHSユーザー邪魔だからさっさとスマホ契約してカモになれ」と言っているではないか。
それは被害妄想だって?では、SoftbankがWILLCOMを買収した当時、「PHSサービスはこれまで通り使えます。ご安心ください。」とご丁寧に封書まで届いたのはなぜだろう。
エラい人が「PHS基地局の間引きは致しません」と言って1か月も絶たずに一部のPHS基地局が姿を消し、Softbankの基地局に変わっていたのはなぜだろう。
XGP100%互換(自称)のAXGPサービスが、蓋を開けてみれば単なる自社都合のTD-LTE転用だったのはなぜだろう(しかも放ったらかし)。
早い段階でPHSを解約した人には分からない扱いを現行ユーザーは受けてきたのだ。
だったらSoftbankが絡んできた時点でWILLCOMから身を引いてればよかったじゃん。全くその通りですね。PHSが停波するまで使い続ける!とかいう変なコダワリなんか捨てればよかったですね。結局のところ自業自得ですね。ええ、厄介ユーザーですとも!京ぽん3マダー?!

半分冗談で半分本気の様な、整理しがたいこの感情。本音と建前を使い分けるほど器用な人間ではないので、正直な気持ちを書いたらこうなるのである。感情的になっても何も解決しないことはよく分かっているのだが…。

そんなことより、
えっ、もうとっくに解約してたんじゃないの。確かに「WILLCOMからは腹をくくった」とSNSで何度も言ってきたし話題にもしなくなった。
しかし「解約した」とは一言も言っていない。何を隠そう今まで6年間ずっと灰鰤さん主回線ユーザーでいたのだ。

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「SBが絡んでイヤだけど、腹をくくって(割り切って)使い続けることにした」が正確なところであり、誤解を招いていたのなら申し訳ない。いや知ってたよと声が聞こえてきそうだが。
新ウィル定GもといRX430ALがPHSを使い続ける唯一の理由になっていたのに、キャリア側から強制的に排除されるならもう使っている意味は無い。SB回線のスマホプランなぞ使いたくない、使うメリットなど全く無いので、MNPでdocomoかMVNO、いわゆる格安スマホに移行するのみ。
不幸中の幸いか6年前に灰鰤さんによってWindowsアカウント(willcomlive.jp)を取得していたので、電話番号そのままでWindowsPhoneを主回線にするのもありかな。

では今までPHSしか使ってなかったの?まさか、docomoもauもWiMAXもMVNOも使ってましたとも。
SO-03DやSOL24等のXperia、SC-04FやSC-03G等のGalaxy、HWD14やNAD11等のモバイルルーター、IIJやDMMの音声・データSIMに至るまで、iPhone以外なら(!)色々試してみましたとも。お財布に優しいかつてのEVO 3DやPHOTONだって(略)

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この大量のSIMが何を意味するか、モバイラーの方々なら「あーなるほどね」となるでしょう。
でも、色々使ってみて何か虚しかった。次から次から新しい機種が登場してキリが無かったし、高性能で頑丈な端末なんぞいくらでも作れるのに、ワザと性能小出しで数年もすれば使い物にならない筐体にしてユーザーに買い替えてもらっていく終わりのないサイクル。それが商業社会というものだがそこには虚しさしか感じなかった。まあ、MNPで弾転がしするのが面白くなかったのかと言えばウソになるが。
現在docomoのGalaxyタブレット(のデータSIMのみ)とauの二つ折りケータイだけ維持しており、他の端末は全て売り払い(一部在庫有)、回線も解約している。
WILLCOM以外全く使わないで業界を語っていた訳ではない。だからと言って罪滅ぼし(?)になるわけではないけれど。
もちろん灰鰤さんの筐体も6年ももつような筐体ではないし、何度も修理に出し、バッテリーも交換した。
そしてお世辞にも使いやすい操作性とは言えず、度々勝手に再起動したり、メールが送れなかったり、電話に出れない(!)バグにも遭遇した。処理能力も低くフリーズも頻発し、何かしら動作がモタついて使い難かった。バイブレーションが止まらなくなって電源も落とせず、バッテリーごと外して再起動せざるを得ないことも度々あった。
それなのになぜそこまでHYBRID W-ZERO3にこだわり続けたのか。無理やり理由をつけるならば「他の端末にトキメかなかったから」となるのだが、ここは端末がどうこうより、素直に「WILLCOMを捨てきれなかったから」「料金プランを手放せなかったから」「RX430ALに愛着があったから」になるのだろう。
だからこの度強制解約させられる事に憤慨というより「ついにこの時が来てしまったか」という喪失感で一杯である。
時代の流れのサービス終了等とは訳が違う、なんとも酷いユーザー排除策である。いや、やはり被害妄想か…。

仮に、他のプランに変更してRX430ALこと黒耳だけ維持できたとしてもPHSパケット使い放題は継続できるのだろうか?
ケータイプラン(旧ウィルコム定額プラン)に変更しても、PHSパケットを使えば基本料金プラス0〜2800円掛かってしまう。オプションのスーパーだれとでも定額を付加できるのならプラス1500円だが。
100億万歩ゆずってプランGSに変更(いやだー!)できるのならば、PHSパケット使い放題は維持できるが使い物にならない3G回線が引っ付いてくることになる。が、どのみちこの変更は望み薄。
実測で300kbps超えのRX430ALだけでもなんとか維持したいが、新ウィルコム定額プランGとの組み合わせで初めて威力を発揮する為、どうにもこうにも逃げ道が無い。
そもそもプランGで契約したRX430ALは他の料金プランに変更できない特殊なW-SIMであった為、やはりスマホプランに変更せざるを得ない酷い施策なのだ。あくまで現時点での話ではあるが。
…いや、プラン変更でW-SIMごと新品と交換になってくれるのかな?なら希望の光が差すがこれも可能性は限りなく0に近い。おいしい話はWX01UTに纏わるイザコザまでだろう。おや、懐かしすぎて目から汗が…。

サービス終了まで1年、この間にキャリア側が手の平を返すとは考えらえれないし要望する気もない。要望してこれまで改した事例があるだろうか?記憶の限りでは、無い。
既定路線の「やりましょう」パフォーマンスを信じてしまうほどバ〇ではないのでこのまま成り行きを見守ることにする。
ここは積極的に、他キャリアの真っ当なサービスを選択していくべきだろう。どれにも落とし穴はあるし完璧なものは無いが、存在する様々なサービスに満足していくしかないのだ。あっ、いや、それが「普通」「一般的」というものだが…。
PHSを諦めるには時期が遅すぎた。これに尽きるのかもしれない。
LTEが普及した今、低遅延がメリットだったPHS音声・パケットは完全に存在意義を失くしたのだから。

そう言えば、ケータイに特にこだわりのない普通の人々の中でさえ、「わいもばいる?あれってPHSが無くなるまでの一時的なブランドでしょ?」と的を突いた言葉が出てきたのには驚いた。
そうかもしれない。いずれブランドは消滅し、Softbankに一本化が自然な流れだと思う。
そもそもブランドを分けている意味がよく分からないし、ワイモバイルがdocomo、au、Softbankに続く4つ目のブランドだと思っている人々の多いこと多いこと。「あれは旧WILLCOMだよ。コレこれこういう経緯があって云々」と涙ながらに何度説明してきたことか。今でこそ説明すると長くなるので「格安スマホブランドじゃない?」と返答している。少なくともウソではないだろう。

HYBRID W-ZERO3は電気羊の夢を見るか?
PHSと携帯電話との違いは?
Personal Handyphone Systemとは何か?
最後に、今までパロディで使ってきたタイトルに核心を付かせて締めくくることにする。
posted by ビター at 17:16| Comment(6) | TrackBack(0) | WILLCOM