SIMフリーiPadは世界中のバンドに対応しており、大抵どのSIMを差しても自動で認識して通信を開始できる。
ちなみに個人的に期待していたSurface 3は対応バンドがあまりにも少なく、SIMフリーでありながらSoftBankインフラに特化していてフリーの意味が皆無と言ってもいいほどのズッコケ感であった。
※バンド…大雑把に言えば通信エリア
そこで以前から目を付けていたASUSのT100TAL

デザインはさておき(?)ASUS製のタブレットは以前からコスパの高さに好感が持てていて、VivoTab RT TF600T


お気づきの通り、Windowsタブレット以外は買う気ないです(笑)。

一見ノートPCだが、キーボードが分離してタブレットスタイルにもなる優れもの。
iPadに別売りのキーボードを一緒に持ち歩いてる人を見かけるが、

ボタン1つでシャキーンとトランスフォーム。

こういうタイプはキータッチが微妙でちゃちい筐体が多いが、T100TALはなかなかの出来栄え。
長時間のタイプには向かないが、モバイルとしては必要最低限の強度を兼ね備えている。
SIMフリーのタブレットとしてはLenovoのYOGA Tablet

で、最大の特徴と言えるSIMスロット。とりあえず友人のデータSIMをお借りして通信テスト…しようとしたらnanoSIMだったのでminiSIM変換アダプタ(通称ゲタ)を噛まして接続を試みる。

しかし想像以上にブカブカでこのまま差して大丈夫なのかという状態…。とりあえず抜き差しに問題は無いので先へ進もう(中にはゲタを噛ますと抜けなくなる機種があるから注意!)。

SIMを差すとAPNの設定を求められる。流行りの「格安SIM・スマホ」には常識だ。この「APN設定」が理解できないならSIMフリー端末はハードルが高いかもしれない。docomoやauなどのキャリアサービスしか経験したことのないユーザーには、もう少しSIMフリーが普及するのを待った方がいいだろう。

これはただ単にdocomoのSIMを差しただけの状態。アンテナピクトは立つが通信は始まらない。この次に何をするか?これが基本中の基本の操作。
最近は至る所でSIMが売られてるし、雑誌の付録にまで登場したりして随分身近なものになった。お試し程度にどれか1つ買ってみても良いかもしれない。APNの設定が簡単に書かれてるからね。

T100TAL本体に話を戻すと、キーボードを外してタブレットのみで使うには少々分厚いと感じた。
しかも光沢のある天板(個人的には嫌い)、指紋が目立つしすぐ傷だらけになりそうで怖い。天板だけならYOGA Tabletが断然良かったのだがここは妥協した。
サードパーティーも少なく、この先どのように持ち歩くかが悩みどころ。
充電兼用のmicroUSB、HDMI、ホーム・ボリュームボタンは全てタブレット側にあるので、その日のスタイルに合わせてキーボードの有り無しを選べるのが嬉しい。
そしてやはり使い慣れたWindowsのパソコン環境をタブレットで楽々持ち運べるのはなんと便利なことか。
このご時世iPadやAndroidからモバイルに親しむようになった人が多いだろうけど、中学生の頃からパソコンをいじっていた自分としてはWindows以外に興味は無かったのである(半分は嫉妬かもね)。
あと痛かったのはスクロールに非対応のタッチパッド。折角ポインティングデバイスを搭載したのだからこれは外してほしくなかったなぁ…。まあこれも時代の流れなんだと思う。
というわけで、中には「何その単語」と思いながら読まれた方もいらっしゃるかもしれないが、概ねT100TALに満足している。なかなかWin10無償アップグレードが降ってこないが…。
ケータイにしてもタブレットにしてもWindows系はまだまだ玄人志向ではあるが、これから普及していくことを期待したい。