6月をもって正式にイー・アクセスに合併となり、ウィルコム株式会社は消滅

SoftBankに買収されてから盥回しにされ(詳細は省くが)、子会社の子会社となり余生を送る事となる。
それこそPHSという規格はもう無くなってもおかしくないのだが、元々WILLCOMが取得していた2.5GHz帯域をSoftBankのまたまた子会社Wireless City Planning(以下WCP)が保有している為、潰すに潰せない状況だ。
WCPの2.5GHz帯域を利用したAXGP(TD-LTE)サービスは、基本PHS基地局に相乗りするだけでエリアが確保できる。
土地や基地局の確保が省けて展開できる踏み台サービスを思いつくなど倫理的にどうなのか…はともかく、SoftBank自身の基地局もPHS基地局を引っこ抜いて又は相乗りして確保している為、PHSの規格云々より「存在してもらわないと困るインフラ」に変わり果てたのだ。一体どちらが救済しているのか。
10年以上掛けて築いてきたインフラを、たかだか数年前に発足した会社に横取りされてしまうとは皮肉なものである。
随分と辛口な事を言うが、これがSoftBankという会社だ。
元々イー・アクセスも買収される前(当時イー・モバイル)から帯域をSoftBankに貸しており、ちょっとそれはどうなのと総務省から物言いが入って「じゃあ子会社化するから問題ないでしょ」と手の平を返した経緯がある。
言わば買収と合併で成り立っているのがSoftBankであり、そんなセコい事をしながら社長が「世界最強のインターネット」と豪語してしまうあたり間が抜けている。
Sprint買収やヤフーの爆速買収撤回騒ぎ等、挙げれば切りが無いのでこれぐらいにしておく。
誹謗中傷が目的ではないので誤解の無きよう。
で、PHSしか持たない自分はこれからどうするのかという話だ。
本音から言えば爆速で解約してしまいたい。ぶっちゃけSoftBankと同類と思われるなど身の毛もよだつ。関わりたくない。
それでも、PHSへの愛が捨てきれないでズルズルとここまで来てしまった。もうここまで来ればWILLCOMのサービスが存続している限りは使い続けようかと思っている。
今使っているHYBRID W-ZERO3はかれこれ5年目に入り、自分の周りもほとんどが流行のスマートフォンであるから変に浮いている。でも機種変したい端末が無く、たった2ヶ月間だけ受け付けられた前代未聞の「新ウィルコム定額プランG」をそう簡単に手放す訳にはいかない(過去のブログ記事を参照)。
先日「スーパーだれとでも定額」という通話・パケット完全定額なサービスが開始されたが、よくよく詳細を見ればプランGに勝る物ではなかった。
まあ、あーだこーだ変に理由を付けて使い続けるより、昔使っていたdocomoに戻ればいい話なのだが。
然るべき時に戻るかもしれないが、今のところ考えていない。
ウィルコマーのお約束「京ぽん3」も夢となった今、せめてブランドが消滅する前にPHSの限界を試そうと4月にパケットをガンガンに使ってみた。HYBRID W-ZERO3をルーター化して数百kbpsというお世辞にも速くない回線でどこまで行けるのか…

理論値400kbpsで144,459,276Pkt、1ヶ月で17.2GB使えばPHSへの愛の大きさがお分かり頂けただろうか(←?)。
ともかく、当分PHSオンリーユーザーでいようかと思っている。