2013年05月31日

「言の葉の庭」初回観てきました

新海誠監督の最新作「言の葉の庭」を本日朝一で観てきました。
平日の朝からなんと贅沢な、という話ではなくて、「だれかのまなざし」と同時上映で丁度1時間ほどになります。
前作の長編「星を追う子ども」のファンタジーから一変、新宿のど真ん中が舞台になり、そういう意味では「秒速5センチメートル」に近いストーリーになるのかなと当初は思っていました。

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しかし冒頭から、ああこれは新海ワールドの新しい側面だなという、現実をトレースした映像美に惹きつけられましたね。
電車にしてもビルにしても、普段見慣れた景色がアニメーションならではのカメラワークで展開していきます。
ファンタジーなら映像に色んな嘘がつけますが、現実は「あ、これは」と見慣れているだけに嘘がつけない。
単純に見えるカットでも手間隙掛けて、忠実に切り取っていく作業は本当に大変だと思います。
それはそれで面白みもあるんですけども。

作品の主役とも言える「緑と雨」。新たな試みですね。雨に濡れた緑ってこんなに綺麗だったかな、雨の都会ってこんなに切なく美しかったかな、監督は本当に本当によく観察しておられると思います。
そして背景と一体化するタカオとユキノ、15歳と27歳という一回り離れた関係ではありますが、不思議と感情移入できるのは何ででしょうね。まあ自分はあんなしっかりした15歳ではなかったと思いますが(笑)。

音楽にKASHIWA Daisuke氏、主題歌に秦基博氏を起用したのも「秒速〜」より違うなと思わせた要素でもありますね。
カットに合わせたシンクロにも鳥肌が立ちました。
背景美術と人物と音楽の一体感は流石と言うべきか、新海クリエイティブとはまさしくこれだ!と滲み出てました。
欲を言えば、天門氏が音楽を手掛けたらどうなっていたか観たかった気もしますが。

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さておき、個人的には「秒速〜」より好きな作品になりました。
46分という短編ながら丁度いい長さで後味も悪くなく、自分の観たかった新海監督の映像美を楽しめて本当に良かったと思います。
冒頭からエンドロールの後まで、目を凝らしてご覧下さい。
posted by ビター at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 新海誠